AndroidからiPhoneに機種変更したいけど、データ移行の具体的な方法や注意点が分からず踏みとどまっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、スマホを機種変更する際の4つのデータ移行の具体的手法と、6つのデータ移行できないものと対処法を詳しく解説します。
移行方法だけではなく、移行した後の設定やAndroidからiPhoneに乗り換える際の注意点や対処法についても紹介します。
また、各キャリアで販売中のiPhoneを以下の表にまとめています。
キャリア | 販売中のiPhone |
---|---|
楽天モバイル | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 Pro Max ・iPhone 14 Pro ・iPhone 14 Pro Plus ・iPhone 14 ・iPhone 13 ・iPhone SE |
au | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 ・iPhone SE |
ドコモ | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 Pro Max ・iPhone 14 Pro ・iPhone 14 Pro Plus ・iPhone 14 ・iPhone 13 Max ・iPhone 13 Pro ・iPhone 13 mini ・iPhone 13 ・iPhone SE |
ソフトバンク | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 Pro Max ・iPhone 14 Pro ・iPhone 14 Pro Plus ・iPhone 14 ・iPhone 13 Max ・iPhone 13 Pro ・iPhone 13 mini ・iPhone 13 ・iPhone SE ・iPhone 12 |
新型iPhone15やiPhone14の最新情報が気になる方は、以下の記事も併せてご覧ください。
また格安SIMの楽天モバイルに関しては、楽天モバイル iPhoneの詳細に加え、楽天モバイル キャンペーン情報、楽天モバイルを無料で運用する方法も詳しく解説記事があるので是非参考にしてみてください。
AndroidからiPhoneにデータ移行する方法と最初にやること
AndroidからiPhoneに機種変更して、最初にやることやデータ移行する際の具体的方法を4つご紹介します。
※リンクをタップすると詳細説明に移動します
それぞれ移行できるデータなどに特徴があるので、チェックしてみてください。
なお、iPhoneを購入予定の方は、iPhoneの乗り換えキャンペーンをチェックして、お得に機種変更しましょう。
「iOSに移行」アプリを利用する方法
AndroidからiPhoneにデータを移行する方法として「iOSに移行」アプリを利用する場合は、以下の手順で行います。
- GooglePlayっで「iOSに移行」アプリを入手
- iphoneの設定を開始
- Android端末で移行を開始
- 移行するコンテンツを選択
- iPhoneで最終設定
「iOSに移行」アプリを利用したデータ移行の前に、以下の準備・確認をしてください。
- 新しいiPhoneとAndroid端末を電源に接続
- Android端末のWifiが有効になっているか確認
- 移動する容量がiPhoneに収まるか確認
- Android端末のChromeが最新バージョンか確認
Andorid端末から移動するコンテンツはマイクロSDも含めて、新しいiPhoneに収まるか容量を確認しましょう。
容量オーバーの場合は、Android端末の不要なアプリ・動画・画像などをPCやクラウドに移したり、削除して容量を少なくしてください。
AndroidのChromeが最新バージョンでない場合、ブックマークが移動できないので最新バージョンにアップデートしておきましょう。
Google Playで「iOSに移行」アプリを入手
「iOSに移行」アプリをGooglePlayからダウンロードし、Android端末にインストールします。
「iOSに移行」アプリでは連絡先・メッセージの履歴・写真・動画・ブックマーク・メールアカウント・カレンダーが移行できます。
一方音楽・PDFなどの移行はできませんが、「iTunesの利用」「GoogleDriveの利用」で移行可能です。
iPhoneの設定を開始
新しいiPhoneの電源を入れてAndroidデバイスに近づけます。
iPhoneの画面の案内に沿って設定し、クイックスタート画面の「手動で設定」をタップして画面の案内に沿って進んでください。
Appとデータ画面が表示されたら「Androidからデータを移行」をタップします。
iPhoneは工場集荷時の状態で、何も設定していない状態である必要があります。
中古で購入した場合や設定が済んでいる場合は、iOSデバイスのデータを消去して初期化しましょう。
初期化したくない場合は、手動でコンテンツを転送もしくはコンテンツのバックアップを取るなどして対応してください。
Android端末で移行を開始
Android端末で「iOSに移行」アプリを開き、利用規約などを確認した上で「同意する」をタップしてください。
iPhoneで「Androidから移行」画面が表示されたら「続ける」をタップしましょう。
10桁または6桁のコードが表示されるので、そのコードをAndroid端末に入力します。
Android端末に「インターネット接続が弱い」との警告が出てきても無視して問題ありません。
iPhoneが一時的なWifiネットワークを作成するので、Android端末で案内に従い「続ける」をタップしそのネットワークに接続します。
しばらくすると「データ転送」画面が表示されます。
移行するコンテンツを選択
Android 端末で転送するコンテンツを選択し、「続ける」をタップします。
iphoneに読み込み状況を示すバーが表示されます。
Android の方で転送完了と表示されてもiPhone側のバーが最後まで進むまで、2台ともそのままにしておきましょう。
移動するコンテンツの量によって、転送がすべて終わるまでしばらく時間がかかります。
転送が終わるまで、2台のデバイスは電源につないだまま互いに近づけておきましょう。
iPhoneの最終設定
iPhoneで読み込みのバーが最後まで進んだら、Android端末で「完了」をタップします。
次にiPhoneで「続ける」をタップし、画面上の指示に従い初期設定をして完了です。
初期設定は、以下の手順で進めます。
- iPhoneの起動と初期設定
- Apple IDの設定
- データとアプリの移行
- SIMカードの交換
- iPhoneの基本設定
iPhoneの初期設定については「AndroidからiPhoneへ移行後の設定」で詳しく解説していますのでご覧ください。
「iTunes」を利用する方法
Appleが無料で提供するPC用のメディア管理ソフト「iTunes」でも、Android端末からiPhoneにデータを移行できます。
iTunesでは、写真・動画・音楽・PDFなどの移行が可能です。
Android端末からiPhoneにデータを移す際に、PCにもデータが残るのでデータのバックアップにもなります。
また「iOSに移行」アプリでは移行できない音楽やPDFを移行できるのも、iTunesによる移行のメリットです。
- Android端末をPCに接続する
- Android端末のデータをPCに保存する
- iPhoneをPCに接続する
- iTunesdを使いデータを選択し移行する
それぞれ順番に解説していきます。
Android端末をPCに接続する
はじめにAndroid端末をPCに接続します。
WindowsとMacで方法が異なるので、それぞれ解説します。
Windows | デバイスロックを解除 USBケーブルでPCに接続 |
Mac | PCに「Android File Transfer」をダウンロードしてインストール インストール後「Android File Transfer」を開く デバイスロックを解除 USBケーブルでPCに接続 ※Macの場合は、OS X 10.5 以上を搭載したPCが必要です。 |
Macの場合は「Android File Transfer」が必要になるので、事前にインストールしておきましょう。
Googleが提供するAndroiid端末からMacに簡単にファイルを転送できる無料アプリです。
Androidの公式サイトからダウンロードできます。
Android端末をPCに接続したら、次のステップに進みましょう。
Android端末のデータをPCに保存する
次にAndroid端末のデータをPCに保存します。
こちらもWindowsとMacで方法が異なるので、それぞれ解説します。
Windows | Android端末で「このデバイスをUSBで充電中」通知をタップ 「USB使用」で「ファイル転送」を選択 PCでファイル転送ウィンドウが開いたらファイルをドラッグ 転送が終わったらPCでAndroid端末の接続を解除 USBケーブルを取り外す |
Mac | Android端末で「このデバイスをUSBで充電中」通知をタップ 「USB使用」で「ファイル転送」を選択 PCでAndroid File Transferウィンドウが開いたらファイルをドラッグ 転送が終わったらUSBを取り外す ※Macの場合は、OS X 10.5 以上を搭載したPCが必要です。 |
Macの場合も「Android File Transfer」アプリを利用し、ドラッグ&ドロップで簡単にファイル転送できます。
iPhoneをPCに接続する
次にiPhoneをPCに接続します。
この手順以降は、WindowsとMacのやり方は共通です。
- PC側のiTunesで「編集→環境設定→デバイス」の順に進む
- 「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックが入っているか確認
- iPhoneとPCをUSBケーブルで接続
iPhoneとPCを接続後、次のステップに進みましょう。
iTunesを使い移行したいデータを移行する
最後にiTunesを使い移行したいデータを移行します。
- iTunes上部のデバイスアイコンをクリック
- 左のサイドバーから移行したいコンテンツの種類を選択し「同期」にチェックを入れる
- コンテンツを選択し終わったら、最後に右下の「同期」ボタンを押す
上記の設定終了後、iThunesからiPhoneにデータが移行されます。
「GoogleDrive」を利用する方法
Android端末からiPhoneへのデータ移行は、Googleが無償で提供するGoogleDriveでも可能です。
GoogleDriveでは写真・動画・音楽・PDFなどの移行ができます。
- GoogleDriveをインストール
- Android端末からGoogleDeiveにアップロード
- GoogleDriveからiPhoneにダウンロード
それぞれ順番に解説していきます。
GoogleDriveをインストール
まずはGoogleDriveをダウンロードしてインストールします。
Android端末・iPhone双方で必要なので、それぞれGooglePlay・AppStoreからダウンロードしてください。
GoogleDeiveは15GBまで無料ですが、それ以上は有料になります。
プラン | 容量 | 月単位 | 年単位 |
---|---|---|---|
無料 | 15GB | 0円 | 0円 |
ベーシック | 100GB | 250円 | 2,500円 |
スタンダード | 200GB | 380円 | 3,800円 |
プレミアム | 2TB | 1,300円 | 13,000円 |
プレミアム | 5TB | 3,250円 | 32,500円 |
プレミアム | 10TB | 6,500円 | – |
プレミアム | 20TB | 13,000円 | – |
プレミアム | 30TB | 19,500円 | – |
移行の容量が15GB(※)を超える場合は、有料版を検討するか何回かに分けてデータ移行することで解決できます。
※15GBの目安:5分の音楽約300曲分/写真約5,000枚分
有料版にする場合は、年単位の支払いの方が月単位の支払いより16%割引になるのでお得です。
是非参考にしてみてください。
Android端末からGoogleDeiveにアップロード
Android端末のGoogleDriveを開き、移行したいデータを以下の手順でアップロードします。
まず追加アイコン「+」をタップします。
次に[アップロード] をタップ
写真・動画・PDFなど、移行したいデータを選択していきます。
選択したデータがGoogleDriveにアップロードされます。
GoogleDriveからiPhoneにダウンロード
最後にGoogleDriveからiPhoneに、移行したいデータをダウンロードします。
iPhoneでGoogleDriveアプリを開きましょう
移行したいデータの横にある「その他」アイコンをタップします。
「音楽・PDF」と「写真・動画」で方法が異なるので、それぞれ解説します。
音楽・PDF | 「アプリで開く」をタップ 「“ファイル”に保存」をタップ ファイルの保存先を選択 「保存」をタップ |
写真・動画 | 「コピーを送信」をタップ 写真の場合は「画像を保存」をタップ 動画の場合は「動画を保存」をタップ |
音楽やPDFはファイルに保存され、写真や動画はカメラロールに保存されます。
上記の設定完了後、GoogleDriveを使ったデータの移行は完了です。
ドコモ・au・ソフトバンクを契約中の人はデータ移行サービスを利用できる
ドコモ・au・ソフトバンクを契約している方は、各キャリアが提供しているデータ移行サービスの利用ができます。
キャリア | データ移行サービス |
---|---|
ドコモ | ドコモデータコピー |
au | データお預かりアプリ |
ソフトバンク | かんたんデータコピー |
キャリア別にデータ移行の方法や注意点を詳しくご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
ドコモの「ドコモデータコピー」の場合
ドコモが提供する「ドコモデータコピー」の方法を解説します。
まずは以下の準備をしましょう。
- Android端末&iPhoneに「ドコモデータコピー」アプリをインストール
- Android端末&iPhoneを同じWifiに接続
- iPhoneのBluetoothをオフ
ドコモデータコピーを既にインストールしている場合は、最新バージョンにアップデートされているか確認してください。
最新バージョンの確認方法はトップ画面右上の「メニューアイコン」(…)をタップ→「アプリ情報」でバージョンを確認できます。
Android端末とiPhoneを並べ、それぞれ「はじめる」をタップします。
Android端末で「今までのスマートフォン」・iPhoneで「新しいスマートフォン」をタップします。
Android端末で「B. iPhone/iPad」・iPhoneで「B. それ以外」をタップします。
Android端末でQRコードが表示されるので、iPhoneで「読み取り」をタップしてQRコードを読み取ります。
あとはAndroid端末で移行したいデータを選択し、「次へ」をタップすればデータ移行が始まります。
アップルストアで買ったiPhoneをdocomoで利用する方法に関する詳しい記事があるので、併せてご覧ください。
auの「データお預かりアプリ」の場合
auが提供する「データお預かり」を利用してデータ移行する方法を解説します。
auの「データお預かり」はauスマートパスもしくはauスマートパスプレミアムの会員は50GBまでデータを保存できますが、非会員は1GBまでなので注意しましょう。
まずは以下の準備をしてください。
- Android端末&iPhoneに「データお預かり」アプリをインストール
- Android端末&iPhoneをWifiに接続する
準備完了後、以下の流れでデータ移行をしていきます。
まずはAndroid端末で「データお預かり」アプリを起動し、トップ画面の「預ける」をタップ。
次に預けるデータにチェックを入れて「預ける」をタップします。
Android端末で「完了」が表示されたら、iPhoneで「データお預かり」アプリを起動しトップ画面の「戻す」をタップ。
戻したいデータにチェックを入れ「戻す」をタップします。
データ移行が終わったら、最後に「完了」をタップします。
Wifiが無い環境で「データお預かり」アプリを実行すると、通信費が高額になる可能性があるので注意してください。
アップルストアで買ったiPhoneをauで利用する方法に関する詳しい記事があるので、併せてご覧ください。
なお、auからUQモバイルへ乗り換え予定の方は、auからUQモバイルに乗り換える手順を参考にしてください。
ソフトバンクの「かんたんデータコピー」の場合
ソフトバンクが無料で提供する「かんたんデータコピー」を使った、データ移行を解説します。
まずは、以下の準備をしてください。
- Android端末&iPhoneに「かんたんデータコピー」アプリをインストール
- Android端末&iPhoneを同じWifiに接続
- iPhoneのBluetoothをオフにする
- 既に「かんたんデータコピー」がある場合は最新バージョンか確認
準備完了後、以下の流れでデータ移行をしていきます。
準備が整ったらAndroid端末とiPhoneを並べ、それぞれ「かんたんデータコピー」アプリを開き「はじめる」をタップします。
「利用規約に同意する」→「次へ」の順に進み、記載内容を確認し「権限許可へ」をタップ。
流れに沿って進み、「Androidスマホ→iPhone」をタップし、「次へ」をタップします。
両方の準備ができたら「次へ」をタップします。
「両方ともこの画面になった」をタップしてください。
Android端末で「QR表示」/iPhoneで「カメラ起動」をタップ。
Android端末に表示されたQRコードをiPhoneで読み取ります。
流れに沿って進み、Android端末で移行したいデータを選択します。
iPhoneに電話帳とカレンダーが既にある場合、コピーするとデータが重複することがあります。
重複させたくない場合は、ここで「上書き保存」を選択しましょう。
あとは「コピー開始」ボタンをタップすればデータ移行が開始します。
アップルストアで買ったiPhoneをソフトバンクで利用する方法に関する詳しい記事があるので、気になる方がご確認ください。
AndroidからiPhoneにデータ移行できないものと対処法
ここからは、AndroidからiPhoneにデータ移行できないものとその対処法に関して解説します。
※リンクをタップすると詳細説明に移動します
是非参考にしてみてください。
LINEのトーク履歴と一部機能
Android端末からiPhoneへのデータ移行では、LINEの15日より前のトーク履歴と一部機能の引継ぎができないので注意が必要です。
- 15日以前のトーク履歴
- LINEコイン残高
- LINE Outのチャージ済コールクレジット
- トークルームごとの通知設定(通知ON/OFF)
- 14日間分のトーク履歴
- 友だちリスト
- グループ
- プロフィール情報
- アルバム・ノートの情報
- ステータスメッセージ
- タイムラインの内容
- Keepに保存中のデータ
- ポイントクラブのランク情報
- LINEスタンププレミアムの利用情報
- LINE Pay・LINEポイント残高など
15日以前のトーク履歴は引継ぎができませんが、バックアップで対応で、15日以前のトーク履歴もバックアップ可能です。
バックアップの設定方法は、以下のとおりです。
「ホーム」→「歯車マーク」→「トークのバックアップ・復元」の順にタップします。
初めてトークのバックアップを取る場合は、「今すぐバックアップ」をタップ。
*2回目以降はありません
覚えやすい6桁の数字のPINコードを設定します。
このPINコードはデータ移行の際に必要になるので、忘れないようにしましょう。
「バックアップ頻度」をタップします。
自動でバックアップする頻度を選択すれば設定完了です。
バックアップしておくことで、15日以前のトーク履歴も復元可能となります。
またLINEコインやLINE Outのチャージ済コールクレジットに関しては引き継ぎができないので、残高が有る場合はLINEスタンプなどを購入して使い切っておきましょう。
おサイフケータイや一部電子マネー残高
おサイフケータイや一部電子マネー残高は、データ移行できないので注意が必要です。
電子マネー | 移行 | 備考 |
---|---|---|
nanaco | 7iDのnanaco登録番号・パスワードなどが必要 | |
モバイルSuica | Suicaに登録したメールアドレス・パスワードを用意 | |
モバイルPASMO | 残高・定期券情報ともに移行可能 | |
モバイルWAON | ー | |
楽天Edy | ー |
Apple PayでもWAONは利用できますが、おサイフケータイ対応のモバイルWAONの残高移行には非対応です。
モバイルWAONや楽天EdyはiPhoneに対応しておらずデータ移行ができないので、機種変更前に使い切っておくことをおすすめします。
またPASMOは、データ移行前にiPhoneで設定してしまうと新規扱いとなり、Android端末で使っていた既存のPASMOを移行できないので注意が必要です。
iPhoneでは、以下の手順で新規扱いにならないようにしましょう。
- PASMOを起動
- 「機種変更・利用していたPASMOが見つからない方」をタップ
- タイプ選択画面に表示される「Androidで利用していた方」の「次へ進む」をタップ
- モバイルPASMOに登録していたメールアドレスとパスワードを入力しログイン
- 会員登録内容確認画面で「機種変更する」をタップ
- 携帯情報端末機種変更画面で「実行する」をタップ
- 「次へ」をタップし利用規約に同意し「完了」をタップ
PASMOの起動画面では「はじめる」では無く、「機種変更・利用していたPASMOが見つからない方」を選択するので注意しましょう。
Android専用アプリや互換性のない一部アプリ
Android専用アプリや、互換性のない一部のアプリはiPhoneでは利用できません。
アプリの開発元がiPhone向けに開発していないケースもあるので、普段使っているアプリがiPhoneで使えるかどうか事前にAppStoreなどで検索してみましょう。
一部のゲームの進行状況
Android端末からiPhoneへのデータ移行では、一部のゲームの進行状況が引き継ぎできないことがあります。
ユーザーが多い有名なゲームはAndroid・iPhone両方に対応している場合もありますが、一部インディーズゲーム(※)などでは引き継げないケースがあります。
※インディーズゲーム:自費制作の少人数を対象としたゲーム
インディーズゲームには公式サイトが無く引継ぎ方法などの案内も無いケースがあるので、ユーザーコミュニティーやSNSを活用し引継ぎができるか検索してみましょう。
SMSメッセージ
Android端末で広く使われているSMSサービスの「+メッセージ」は、iPhoneへのデータ引継ぎに対応していません。
iPhoneを購入したばかりの状態では「+メッセージ」はインストールされていないので、Androidから引き続き「+メッセージ」を利用する場合はAppStoreからインストールしましょう。
iPhoneで「+メッセージ」を利用しない場合、Andorid端末で「+メッセージ」の初期化を行う必要があります。
以下は、初期化をしない場合の不具合の例です。
- 相手は「+メッセージ」を利用中に見える
- iPhoneでは「+メッセージ」を表示できない
iPhoneのSMSは標準のメッセージアプリで送受信をするため、先方が「+メッセージ」で送信してもエラーにならないにもかかわらず、こちらではメッセージを表示できません。
Android端末で「+メッセージ」の初期化を行うことで、先方にエラー表示されるので不具合を回避できます。
また+メッセージの受信データは一定期間サーバーに残るので、「+メッセージ」利用再開時にまとめて受信することも可能です。
特定の音楽ファイル
AndroidからiPhoneの移行では、特定の音楽ファイルがiPhoneに対応していないので注意が必要です。
Android端末・iPhoneそれぞれが対応する、音楽ファイル形式(抜粋)は以下の通りです。
音楽ファイル形式 | Android | iPhone |
---|---|---|
MP3 | ||
AAC | ||
FLAC | ||
WAV | ||
MIDI | ||
GSM | ||
M4A | ||
AIFF |
音楽ファイルの多くはMP3形式なので問題ありませんが、Android端末内のMIDIファイルやGSMをiPhoneに移行したい場合は以下の手順で対応可能です。
- MIDIファイルなどをPCに保存
- 形式変換ソフト等を使いMP3形式に変換
- 変換したMP3ファイルをiTunesでiPhoneに移行
形式変換ソフトは多くの無料ソフトがネット上にあるので、レビューなどを参考にご活用してみてください。
AndroidからiPhoneへ移行後の設定
ここからは、AndroidからiPhoneへ移行後の設定を解説します。
※リンクをタップすると詳細説明に移動します
画像と共に詳しく解説していきます。
注意点も紹介しますので是非最後までご覧ください。
Step 1:iPhoneの起動と初期設定
はじめにiPhoneを起動し、以下の手順に沿って初期設定を行います。
最初に電源を入れる場合は、Appleロゴが表示されるまで押し続けましょう。
様々な言語で「こんにちは」と表示されるので、画面の指示に従って設定を開始します。
画面に表示されるテキストとアイコンのサイズを選択してください。
クイックスタート画面では「もう一方のデバイスなしで設定」を選んでください。
他にiPhone・iPadなどAppleデバイスをお持ちの場合、クイックスタートを使うとAppleIDの設定などが省略できます。
設定の途中で下の画面が表示される場合は、「何も転送しない」をタップしてください。
Step 2:Apple IDの設定
iPhoneの初期設定完了後、Apple IDを作成します。
下の画面が表示されたら「パスワードお忘れかApple IDをお持ちでない場合」をタップします。
次に「無料のApple IDを作成」をタップします。
以降は以下の項目を順に設定していきます。
項目 | 備考 |
---|---|
名前と生年月日 | 名前は漢字でもOK |
メールアドレス | Gmailなど現在使っているメールアドレスでOK |
パスワード | 8文字以上で数字/英文字の大文字/小文字を含んでいるもの |
電話番号 | Androidで使用していた電話番号 |
確認コード | AndroidにSMSで確認コードが届くのでそのコードを入力 |
利用規約 | 内容を確認し「同意」をタップ |
以下の画面が表示されたらApple IDの設定は完了です。
Android端末にSIMカードが無いと、SMSの確認コードが届かないので、AppleIDを作る際はSIMカードはAndroid端末に刺して置きましょう。
Step 3:データとアプリの移行
Apple IDの設定後、データやアプリを移行していきます。
データを移行するには、以下のような方法があるので詳細をご確認ください。
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各項目で移行手順・注意事項など画像で分かりやすく解説していますので、ぜひご参照ください。
Step 4: SIMカードの交換
データとアプリの移行完了後、Android端末からSIMカードを取り出し、iPhoneに装着します。
- SIM取り出しツールを使用
- トレイ下の穴に差し込むとトレイが出る
- SIMカードには切り欠き位置がある
SIMカードの取り換えは専用のSIMカード交換ツールを使いましょう。
SIMカード取り換えツールとは、Android端末・iPhoneの説明書などに付属している金属製のツールです。
もし無くしてしまった場合は、一般的なペーパークリップでも代用可能です。
SIMカードには4隅のいずれかに「切り欠け」があり、トレーにぴったり納まる方向が1方向しか無いので、初めてでも間違うことは無いでしょう。
またトレーも1方向にしか入らないので、間違った方向で入れてしまう心配はありません。
またSIMカードは、以下のように3種類あります。
Android端末のSIMカードがiPhoneで利用できるか事前に確認しておきましょう。
iPhoneではiPhone6以降nanoSIMが採用されています。
もしSIMが合わない場合は、ご契約の携帯電話サービスにお問合せください。
Step 5: iPhoneの基本設定
iPhoneのおすすめ基本設定を8つご紹介します。
まずはホーム画面から「設定」アプリを開きましょう。
iPhoneのおすすめ基本設定、設定方法は以下の表の通りです。
基本設定 | 備考 |
---|---|
モバイル通信 | 設定>モバイル通信 ご利用の携帯会社が表示してあるか確認 |
Wifi接続 | 設定>Wi-Fi Wifiをオンにしてネットワークを選択します |
Face ID | 設定>FaceIDとパスコード>Face IDをセットアップ ・画面に表示される指示に従い設定 ・iPhoneの機種によってTouchIDのこともあります ・FaceIDやTouchIDを使うことにより、iPhoneのロック解除、買い物などを安全に行えます。 ・FaceIDやTouchIDがデバイス外に保存されることはありません |
iPhoneを探す | 設定>「自分の名前」>探す>「iPhoneを探す」 ・iPhoneを探すをオンにします ・iPhoenを紛失した場合でもPCからiPhoneの所在地を確認できます |
iCloud | 設定>「自分の名前」>iCloud ・アプリ/書類/写真/動画/音楽など同期できます ・万が一iPhoneを紛失してもPC等でデータを取り出せます ・5GBまで無料で利用できるので、同期するデータを選択しましょう |
Siri | 設定>Siriと検索 ・iPhoneに標準で搭載される音声認識AIアシストアプリ ・自動起動など必要な設定をしましょう |
スクリーンタイム | 設定>スクリーンタイム ・自分やお子様がどの程度の時間をスマホに費やしているかが分かります ・アプリの使用時間設定も可能 |
画面の明るさ | 設定>画面の明るさ ・「ライト」と「ダーク」それぞれ設定可能です。 ・「自動」をONにすることで、1定時間に「ライト」と「ダーク」が自動で切り替わります。 |
上の表を参考に、自分に合った設定にカスタマイズしてみてください。
AndroidからiPhoneへ移行後の設定をする際の注意点
AndroidからiPhoneへ移行後の設定をする際の注意点は以下の3つです。
- AppleIDの設定の際はSIMカードはAndroid端末に装着しておく
- SIMカードが合わない場合は無理にトレーを差し込まない
- iCloudの無料容量は5GBまで
Apple IDの設定の際は、SMSで確認コードを受信する必要があります。
SIMカードが新しいiPhoneに装着されていると、SMSがiPhoneに届いてしまい確認コードが確認できません。
そのため、AppleID設定までSIMカードはAndroid端末に装着しておきましょう。
またSIMカードは3種類あるので、Android端末のSIMカードがiPhoneに適用しないケースもあります。
SIMカードがiPhoneのSIMカードトレイにピタッと入らない場合は、無理に入れようとせず、ご契約の携帯会社のサービス窓口に相談しましょう。
iCloudは、アプリ・音楽・写真・動画・書類などを同期できる便利なサービスですが、無料容量は5GBまでです。
容量が不足する場合は、同期するデータを絞るか有料版を検討しましょう。
プラン | iCloud(税込) | 月額(3mb) | 写真枚数目安
---|---|---|
50GB | 130円 | 17,000枚 |
200GB | 400円 | 67,000枚 |
2TB | 1,300円 | 670,000枚 |
月額130円(税込)~利用可能で解約も月単位でできるので、データ容量不足が心配な方は参考にしてみてください。
AndroidからiPhoneへ乗り換えする際のよくある質問
AndroidからiPhoneへ乗り換えする際のよくある質問をご紹介します。
※リンクをタップすると詳細説明に移動します
AndroidからiPhoneへ乗り換える際の参考にしてみてください。
AndroidからiPhoneに変えるデメリットは?
AndroidからiPhoneに変えるデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- SDカードが使えない
- アプリ比較的少ない
- イヤホンジャックがない
- 端末の値段が高い
iPhoneはSDカード非対応なので、本体のストレージに入らない分はPCやiCloudに移す必要があります。
またiPhoneのアプリはAppleの厳正な審査に合格したもののみなので、GooglePlayで提供されていてもAppleの基準を満たせないケースもあります。
他にもライトニング端子やBluetooth対応のイヤホンで対応可能なものの、iPhone7以降はイヤホンジャックがない点もデメリットと言えるでしょう。
さらにAndroid端末に比べiPhoneの値段設定は高いため、コスト重視の方にとってはマイナス点ではありますが、買取価格が高い傾向にあるのも事実です。
デメリットがある一方、大きなメリットもあります。
- 多くの人が利用している安心感
- セキュリティが強固
- Apple製品との連携&端末の変更が簡単
- 中古端末が高価買取
日本ではiPhoneのシェアが高いので、分からないことを色んな人に聞けるメリットがあります。
「便利な使い方」「おすすめ機能」などの動画も豊富にあり、「AirDrop」などでiPhoneユーザー間で写真共有できるのも特徴です。
またAppleの審査は非常に厳しいので、安全性が高く安心して使えるアプリのみがAppStorに並びます。
ウィルス感染リスクが低く、個人情報などを抜き出すスパイウェアなどの心配をしないで済むのもメリットと言えるでしょう。
さらにiPhoneは他のApple製品との連携がしやすく、新しいiPhoneに変更するのが簡単な点も見逃せません。
新しいiPhoneを古いiPhoneに「かざすだけ」で、データ移行や設定の移行が完了するので、高齢の方や操作が苦手な方も安心です。
AndroidからiPhoneにGoogleアカウントを引き継いだらどうなる?
AndroidからiPhoneに機種変更しても、Googleアカウントは問題無く利用できます。
Android端末では端末自体がGoogleアカウントと連携していますが、iPhoneでは個々のアプリに個別にログインすることでサービスを継続的に利用できます。
- Gmail
- Google カレンダー
- Google Map
- Google Drive
- スプレッドシート等オフィス系各種
Gmailは「Gmailアプリ」でもiPhoneに標準で入っている「メールアプリ」でもどちらでも利用できます。
Googleが提供するアプリは、iPhoneでも問題無く使えるので安心です。
AndroidとiPhoneはどちらが使いやすいですか?
AndroidとiPhoneの「使いやすいポイント」に関して、双方の特徴を下の表にまとめました。
OS | 使いやすいポイント |
---|---|
iPhone | ・感覚的な操作で初心者も使いやすい ・タッチパネルが高感度 ・バッテリーが長持ちしやすい ・本体ストレージの容量が多い |
Android | ・アプリの配置を自由に決められる ・マルチウィンドウに対応 ・顔認証/指紋認証両方に対応 ・SDカードに対応 |
iPhoneの利点はシンプルなデザイン設計で、初心者の方や高齢の方も直観的に操作できる点です。
タッチパネルも好感度で、タップ・ピッチ・スクロールがスムーズに行え、滑らかなタッチ操作ができます
一方Androidの利点は、アプリの配置を自由に決められる点です。
画面下部にお気に入りのアプリを並べ、上部を空白にしておくことも出来るので、片手での操作が容易になります。
またマルチウィンドウに対応している点もメリットです。
複数アプリを同時に1画面で表示できるので、「Webを見ながらLINE操作」などが可能です。
iPhone・Andoridどちらも使いやすさに特徴があるので、自分に合った方を選びましょう。
AndroidからiPhoneへ乗り換えのまとめ
本記事ではAndroidからiPhoneに機種変更した際の、データ移行の方法や注意点・移行後の設定などを詳しく解説しました。
最後に重要なポイントを整理してまとめます。
- AndroidからiPhoneにデータ移行する方法は以下4つ
- 「iOSに移行アプリ」を利用
- 「iTunes」を利用
- 「GoogleDrive」を利用
- 「携帯会社のサービス」を利用
- AndroidからiPhoneにデータ移行できないものと対処法
- LINE:バックアップが効果的
- 一部電子マネー残高:使い切る
- 互換性のないアプリ:事前に確認
- 一部のゲームの進行状況:SNSなどを活用
- SMSメッセージ:+メッセージはAndroid端末で初期化
- 特定の音楽ファイル:形式変換ソフト等で対応
- AndroidからiPhoneにデータ移行後の設定は以下の通り
- iPhoneの起動と初期設定
- Apple IDの設定
- データとアプリの移行
- SIMカードの交換
- iPhoneの基本設定
ぜひこの機会に、AndroidからiPhoneに機種変更してみてはいかがでしょうか。
キャリア | 販売中のiPhone |
---|---|
楽天モバイル | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 Pro Max ・iPhone 14 Pro ・iPhone 14 Pro Plus ・iPhone 14 ・iPhone 13 ・iPhone SE |
au | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 ・iPhone SE |
ドコモ | ・iPhone 15 Pro Max ・iPhone 15 Pro ・iPhone 15 Pro Plus ・iPhone 15 ・iPhone 14 Pro Max ・iPhone 14 Pro ・iPhone 14 Pro Plus ・iPhone 14 ・iPhone 13 Max ・iPhone 13 Pro ・iPhone 13 mini ・iPhone 13 ・iPhone SE |
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